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2013年8月25日 (日)

ナイル短歌工房シンポジウム@横浜ラジアントホール

これからの短歌を考えるものとして。

これは土曜日のお話。
横浜のラジアントホールにて開催されました、ナイル短歌工房のシンポジウム「これからの短歌~その可能性と未来~」を聞いてきました。

今回、このイベントに参加できたきっかけはナイル短歌工房、グループ四季に所属されているTwitterのいないずみ。さんからお誘いがあったからのとパネリストに田中ましろさんが出られることが大北理由です。

今回のシンポジウムのテーマはタイトル通り、これからの短歌を考えるというもの。
広いテーマではありましたが、様々な角度からこれからの短歌についてパネリストの方々から貴重なお話が聞けたと思っています。

東直子さんは80年代から2010年代に第一歌集を発表された方で出した時の年齢がほぼ35歳以下の方から一首引用して温故知新というか、今までの流れを再確認するという形のお話でした。

荻原さんは「新しい短歌がなぜわからないのか」という観点から話をされていました。
君が代を土台として、寺山修司、塚本邦雄の歌を読み解き、そこから俵万智、穂村弘の歌に触れていきます。「表現が平易なものなのに、この短歌の良さがわからない」と評価されていたその理由も話題に出てきました。話の最後に取り上げられた斉藤斎藤と永井祐も含めて、わからないものにもわからない理由がそこに存在しているのではないかという認識がどこかに含まれているように感じました。

平岡直子さんは口語短歌における「短歌的な我」についての考察をされていました。
瀬戸夏子の短歌について、多様な「私」のコラージュ(引用の編集や本歌取りを多用)だという見解は興味深いとその時感じました。

田中ましろさんは先日のTwitter上で行ったアンケートの結果をもとにこれから短歌をどう盛りあげていくのかを提案されていました。
結社に所属しなくても結社でできることのいくつかができるようになっていることを踏まえて、結社に所属する意味はなにかを考えたり、短歌を詠まない人を詠む人にしていくために何ができるかなどの提案もなされていました。現在、結社の外側で起きているムーブメントを分析する上でも意味のある資料だったのではないでしょうか?

フラワーしげるさんも新しさについての考察をされており、こちらは他の芸術の解釈から新しさに関する考察がされており、平岡直子さんが前述されたようなコラージュとしての短歌の存在に触れていました。

斉藤斎藤さんは短歌は改めて一人称の文芸であることを強調したうえで、既存の短歌や歌壇を支えていた枠組みが維持できるのか、という提言も。

時間の都合でどのパネリストの方もあまり深くまで話ができなかったのはもったいないところではありましたが、これからの短歌を考える上での貴重な資料が提示されたのではないかと感じています。

自分の都合もあってその後の懇親会は不参加でしたが、そうしないほうが結果的には意味が寄り合ったのではないかな、と後悔しました。

関係者の皆様、特にお誘いいただいたいないずみ。さん、パネリストの皆様、お会いした全ての方に最大級の感謝を。

非常に勉強になりました。ありがとうございました

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