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2010年12月31日 (金)

11月の歌

もうひとつの、変化。

毎月恒例、トーヤ名義で参加している短歌サイトうたのわで11月に詠んだ歌の一覧です。
このあとは歌語りですー。

水の温度を上げてみるお湯にするのはもう少し後
どこまでも広がっていく空なのにここでは違う空が見えてる
晩秋の寒さに負けぬ学祭の人の熱さに太陽のぞく
冷えた風マウンド上を吹き抜けるまだ届かない夢をつかむよ
色づかぬ銀杏並木を歩いてく風が吹いても落ちてやれない

この場所ではじめましてを交わすのに箱の中には猫写真集
幸せの声が届いた朝一番冬の太陽温かかった
現代の秋の城下に響くのは中世古楽の優しき調べ
繋がった一つ一つの出来事はひとりひとりの想いとともに
消えていく誰かと話ができるとき取り留めのないメール交わして

書くものは住所と名前 それなのに重さのためかペンは走らず
わからないままはじまっていた一日はわからないままに終わっていくの
リンクする灰色の空月曜日何をやっても失敗ばかり
音楽も素敵な文も受け入れぬいつできたのか心の壁は
時折は荷物を降ろすこともいい無理をやめれば空が見えるし

ドアノブが凶器と変わる季節です嫌われてるんじゃないのだろうか?
現実に戻してくれた水曜の夜に「お疲れさま」が重なる
二ヶ月の沈黙破るメール来て歌うたいから役者へ変わる
昨日には出会えなかった月だけど今日見る月もずっと昔の
幸運のありかのように見つかったカップの奥のフライドポテト

お互いに一通だけを送りあう日々の楽しみ増えた祝日
近づいて意識はしてたはずなのに通り過ぎてしまった千首
自転車のオートライトは無神経透明な夜溶けられたのに
この先の行方は誰が知っている?半月とただデニーズで待つ
傷ついて傷ついたからまた違う白き輝き放つのでしょう

左耳 封のできない耳栓は囲った壁につくった裏口
太陽が覆われていた朝八時ゴジラのまねがやっとできるか
浮かび上がる小さな小さな点だけど集まれば ほら、冬の夜空に
この冬も素敵にホットに過ごしましょう自転車族のコーディネート
今まではひとり見上げた星空を二人で見てる 離れていても

刻まれたときの重さを告げるよう生み出されてた数多の空き地
両足に絡み付いてた十八年頂までの険しき道よ
深い霧振り払ってきた一言がパレードの日の太陽を呼ぶ
勘違いしてるのだろう太陽は冬を忘れるこの暖かさ
灯油買うガソリンスタンドの影から顔のぞかせる午後四時の満月

冬の陽を身体全体浴びながら輝いて散る銀杏並木
三十分先の未来を示してるやりたいことができない時計
流れゆく灰色の雲隙間から梯子を探す飛べない天使
家々の間で低く浮かんでる輝きは濃くひどく大きく
そんなにも慌ててくるな年末よ年の境も駆け足で過ぎ

まどろみの中で出会ったヴァーミリオン目覚めたときはもう届かない
潮風と素敵な笑顔 南から届いたメール、届いた気持ち
カフェオレとゆるゆる流れる音楽が身体の芯をほっとさせてる
色褪せてぼやけてしまう青春も歌える限りあの頃のまま
集まった電子の海の知識より手持ちの本が発想を生む
神様もたぶん答えは知らなくて「幸せになって良いのでしょうか?」

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