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2010年10月18日 (月)

九月の歌

九月から、実は。

この日記は僕がトーヤ名義でうたのわという短歌サイトで九月に詠んだ歌の一覧です。

この日記の後、一首選んで少しその歌に関する話を。

カレンダー一枚めくる朝だけど見上げた雲は先月のまま
日が暮れて涼風たちが運ぶのは秋を奏でる虫たちの声
ばらばらに音響かせるiPod短歌詠む理由不意に問いかけ
ディスプレイじわり文字列にじみゆく言葉は今も無色透明
週末の素敵な時のお手伝い扉の鍵はすでに手の中

アスファルト敷くだけ敷いて未来にはその道さえも消える暑さで
舞台上自分のうたを詠めること多くの方の出会いに感謝
千円で扉が開くよ ほら、世界離れたくない名古屋と実家
一杯のカフェオレが朝連れてくる早く夢から覚めなさいよと
人生でたぶん二度目はないだろうこの場限りと思えないほど

もし今日が地球最後の日としたらサヨナラだけを伝えにいこう
まだ夏は終わりませんか水がなきゃ枯れてしまうのウタノタネたち
一つずつ砕いて味をかみしめる一週間で食べろと言うが
物陰で一人静かに息を吐く自分自身は今まだここに
蛇口から冷たい水が出る頃に秋も終わってしまうのだろう

風呂あがり冷たい麦茶注いでく湯飲みの中に虫の鳴き声
秋風を呼んできたんだいつまでも過ぎない夏が騒がしくって
繋がらぬものが繋がるときがあるその瞬間に拍手ができて
じりじりと熱で溶けてく心身が出し続けてた警告音を
薄雲が太陽覆う城下町夏と秋との境界を見る

ドラムスは身体に活を注入し心をほぐすギターとベース
ランダムはどこまで僕を知っている?頭を上げろとギターロックが
胸にある思い出たちを愛おしく弾き語るから零れる涙
喉からす三時間ほどの秋の宴開演すればいつか終演
北からの涼しい風がつれてくる確かな秋を雲と一緒に

少しだけ明るい色のため息は秋空の中のぼっていくよ
かわいいは正義だなんて言ってても身体よりくる想いを踊る
つかむもの今は手の中 放り上げ受け止めるころズシリと重く
この船に乗ったらどこに着けるかな?まずあのつきのふねに乗ろうよ
降る雨が屋根打つ音を響かせるゆっくり刻む鼓動と重ね

一日をじっと密かに待っている冬のきらめき音楽の中
旅立ちはいつもひとりでその先に本と仲間に出会う高遠
色違う糸が交わる夜となる痕が残った古本一つ
十時まで過ごす日常この町が非日常へと針は進んで
半年後自分がやると思わずにネガポジかわる残した言葉

左手に一日前の満月が高速バスにおかえりを言う
交し合う「またどこかで」は知っているいつか未来が交わることを
口あけて待ってくれてる雲たちの間 顔出す輝ける月
ピカゴロと走る稲妻知らんぷりわたしを見てる地上を見せて
流れてく雲見上げれば輪を作る「そっか空って球体なんだ」

真っ白に輝く月を見れたのは雨が瞳を洗ったからで
「本当は飛べるんだから。」つぶやいた君が見ている湖の先
生み出した翼を纏う夏空を誰より遠く飛ぶ人になる
「とりあえず元気にしてて何よりだ」切ってしまった過去を結んで
初物のりんごもらいし蕎麦の店次来るときは帰省となれり

できるなら心を少しつなげたい恋という名で呼べなくっても
今朝我に飲まれるために作られたジョージアカフェオレ缶の凹みよ
幾つもの月ができたり地上にも宴の夜はいまだ明けざり
この先を違う形で過ごすから君の時間を貸してください
秋雨は東へとまたうつりゆく想いもともに零しておくれ

囲われた部屋で繋がる回線が空想旅団の音を運んで
グルーヴがちゃんと心に繋がって今日聞く曲も身体を揺らす
境など飛び越えられる音楽でヒトは平和となれるのだから

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