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2010年8月15日 (日)

七月の歌

この記事は僕がトーヤ名義でうたのわという短歌サイトで七月に詠んだ歌の一覧です。

気に入った歌、気になった歌がありましたら、お気軽にコメントやメールいただければ、と思います。

信号の生み出す影にすっぽりと覆われて待つ自転車と吾
平均で何でもかんでも作るから大、中、小のすべてが合わず
毎日に追われてるから週末は雨の降らない夜に会いたい
幸福を得たくはないと左手で団扇を扇ぐそのぎこちなさ
シャワー浴び駅まで歩く五分間分厚い雲におねがいをする

真っ黒な傘でせかいと距離をとるビニール傘でせかいをのぞく
感じてる痛み虚しさこえたとき遅まきながら青春を知る
何重に心の鍵をかけたのか誰も知らないその開け方も
雨粒が透明だって気付いたの今日の世界はモノトーンだから
本棚の向かいにずっと座っててカフェオレを飲む何も読まずに

この店の本棚に魔法かかってて進む時計の針がゆっくり
本当は隣の店でオムライスおやすみだからオムエッグカレー
ジャンルなどきっとラベルを貼るようにギターと声で世界を創る
僕のこと忘れてずっと生きて欲しい大きな翼が君にあるから
本当に食べたいものが見つからず妥協したあとレジではじかれ

暑いからレモンチューハイ探すのは大塚愛がかわいらしくて
この先に詠みたいことが山のようそれが過ぎたらもっと膨れて
生育がこんなに早くていいのかと驚きつつも得るものばかり
願い事書こうとしたら目が合って願いを変えた(君が見るから)
こんなにもゴーヤ苦いと知ったから7月3日は子ども記念日

思い出は引き継がないよケータイをスマートフォンに変えた土曜日
出来事の意味を知るのは後のことすべては川の流れのように
どうしても食べたくなかったサラダ でも出会った魔法のドレッシング
今日のこと僕たちだけの秘密だよ日が沈んでく夜空は曇る
ねがいごとであえたみんなにしあわせをわたしのぶんはなくていいから

星よりも素敵な人がいることを刻んで眠る七月七日
諦めたわけじゃないから片隅で白いカラスをずっと探すの
言えてない言葉をこめて暑中見舞い梅雨明けの日が待ち遠しくて
朝の風薄手の服をかけていく昨日の夜は雨だったかな
もしこれが一つの証となるのなら後ろを向いて深くお礼を

雨の日に告げたサヨナラ 空の旋律涼やかな曲晴れゆく心
傷つけるための道具ではないと教えてくれた三十一文字
自転車を追い抜くように飛ぶすずめ戻ってきたよと告げに来たんだ
ちょうどよい打ち水となり午後の雨明日の朝よゆっくりきてね
隠れ家にしてるパン屋の喫茶室ねこの写真と耳をすませば

ぽっかりと心と耳がからっぽで涙を流す歌が足りない
ランチどきいきものがかり流れくるさよならが押す僕らの背中
この足で立っていないよな日曜日明日はちゃんと立ってる、たぶん
開場はまだかまだかと集まった人々の手にライトセーバー
首筋とベッドを冷やし眠る夏タオルでくるんで今日もお願い

トラブって何がなんだかとりあえずこの後見える山は…高いな
じめじめの風は連れて行かないと自転車をこぐ足は重たい
手の届く範囲にあればいいけどね普段は白く飛べないむささび
零れてく言葉を拾い呟いて心の底に涙がたまる
自家製のきゅうりの酢漬け真っ先に箸を伸ばした…ちょっとすっぱい

空箱をアンダースローで投げてみた見えないピンをストライクして
放熱のファンの音かと思ったが窓の向こうは勢いよく雨
いつの日か来るのだろうか言の葉の輝きしっかり受け止める日は
四年間のぼり続けた坂でした今のぼるのは髪を切るとき
持っていた翼は雨にうたれたの二本の脚はすごく不確か

降りつづけ流してしまえこの雨が次の季節を探してくると
怒られることをしたのは誰なのさ仕事のミスは三つ続いて
パソコンの前に座ったリラックマ今夜はちょっと席を貸してね
洋風の我が家だけれどこの時期は団扇に畳古きよき夏
遭わないとわずかなことも見えやしない雨の残した傷跡の意味

友を待つ時を楽しむ名古屋駅出会えぬ誰かの姿を探す
いつセミが鳴き始めるか朝八時まだまだ風は涼しく抜ける
駅出たら半月顔をのぞかせてニュースとともに梅雨明け伝え
棄てました半分だけど過去のもの残り半分それでも重い
埋もれてた石ころだらけの記憶からラピスラズリの雫を見つけ

それなりにうまくなってく隠し事ぽっかりあいてる場所が埋まるの
忘れてもいいはずなのに胸の穴「逢うは別れのはじまり」なんて
夏だからあちこち冷房かかるけど我が家使わぬ文明の利器
両の手で団扇を仰ぐ部屋の中暑中お見舞い申し上げます
本を読めば見たことのある名前あり「土曜の夜はケータイ短歌」

雲は焼け吹き抜ける風焼けていく暮れゆく炎午後七時の空
部屋冷やす風を窓から送り込む聞けないラジオもたつくネット
暑い日も雨の日もずっとそこにいるご無沙汰してます今日は半月
何一ついいとこなしの火曜夜ジューシー牛乳プリンが溶けて
ただ一段登っただけのはずなのに見下ろす景色脚はすくんで

体温を超えた気温になりまして思考はずっとオーバーヒート
五十回きっと使ってないだろう15年もの暑さに負けて
「「なんだっけ?昨日の夕食」」お互いに川島教授に会いに行こうか
その場所に陰できますか?ガレージとポストの間めぐらせるウェブ
右肩にいたはずの僕消え去った景色も音もひとつ残らず

久々ににぎわしくなる食卓のひとつお茶碗増えた片付け
時々は顔を洗いたくなるのです自分の仮面はずしたいから
本当に身体がとろけてしまいそう39度は意外と近い
二人なら終わりはきっとなかったね互いに好きな本棚見つけ
登りゆく飛行機雲を見つけたよ広い青空小さな自分

生涯で忘れたくない夏になる縁と絆の力を信じ
畳はき座布団干して宴の朝山村留学初日のように。
ひんやりと口の中からとろけてくアイスに求むかめる歯ごたえ
金色に輝く月のその下でまだ夏ですと蝉が静かに
焼き立てとおんなじ色をした猫の焼きたてパンを心で食べる

独りだけ夏に取り残されている黄色の絵の具使ってなくて
夏だからおんなじポーズとってみる。夏じゃなくても、たれてるあのこ。
いけるもの身体は水でできている乾いた大地水待つ苗よ
ポインタよそんなに震えてどうしたよ夏風邪ですか? ああ、電池切れ。
カーテンをやさしく揺らす夜の風やさしさの中涼しさひとつ

七年の空白埋めるマウンドの背番号1ずっと遠くの
七月に大きな波を呼び込めた今の自分じゃのれないほどの
風量が「中」では外の音を消す窓の向こうで雨の気配が
左腕二度も差されて捕まえたそんなにこっちはおいしいですか?
解答はどこにもないと知っていて足を運ぶは地球の記憶か

見落として過ごしていない?ウタノタネ今は苦手な季節だけれど
本当に大好きなこと、人たちに感謝ができるそのあたたかさ
どれだけの夢をのせよう名古屋駅思い出駅まで走るよのぞみ
端々に聞き現れる旅の跡インティライミに集いし世界
サヨナラを告げたあとには皆さんの涙を一つ側にください
出会いとはとても大きな財産で名古屋で歌うドレッドにーちゃん

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