いつか、戻ってくると信じて。
そのときまで、ずっと信じ続けなきゃ。
先週末ですが上橋菜穂子さんの『神の守り人―下 帰還編―』の文庫版を読み終わりました。
遊戯盤の様に人を動かすことは不可能ではない。でも限りなく不可能に近い。
人が増えれば増えるほど不確定要素は増えていく。
予期せぬトラブルのために何パターンもルートを確保するのは判らなくはない。
でも、完璧な形にはならないもの。
作中に登場するあるキャラクタは、他の人を駒としてみているだろう。
作品世界での(たぶん)ゼロサムゲームで負けたことがない。それもかなりの若さで。
そのため、ある計画を緻密な思考で形作り、チェックに導く。
そこに欠けているのは、情だろう。だから、計画は崩れていったのだから。
最後まで読んで、この作品がハッピーエンドかバッドエンドかは意見の分かれるところだと思います。最初は戸惑いましたが、少し時間を置いて読み返したら、ちゃんと自分なりの答えは出ました。
今は同じ上橋さんの『獣の奏者』を読み始めました。
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